パリにある国際機関を訪問するツアー

大学院のプログラムとしての国際機関訪問ツアー

2015年11月25日~29日までフランスのパリに大学院のスタディーツアーで行ってきました。2015年11月13日に起きたテロから2週間も経たない時期なので最初は中止になると思いきや、ツアーのコーディネーターからの「No problem」の一言で決行。
同じUCLのEducation and International Developmentコースに属する修士学生およそ60人と共に、パリに本部を置く国際教育機関などを訪問するツアーです。

人生初のユーロスターはなかなか快適で、パリまでおよそ3時間弱で到着しました。イギリス国外なので当然入国審査などセキュリティチェックはありますが、EU圏だからかユーロスターだからなのか、大した時間もかからず早々にユーロスターに乗り込めました。

OECD本部を訪問

最初に向かったのはOECD

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恐らく、開発学や国際関係などを勉強されている方でOECDを知らない人はまずいないと言っていいでしょう。現在の加盟国は日本を含め34か国。
世界中の人々の経済と社会福祉向上のための政策を推進する活動を行う国際機関です。

中のセキュリティも厳しく、荷物チェックはもちろんですが事前に名前を登録した人でないと原則中に入れません。一人一人の名前の付いた入場バッジが配布され、ようやく中に入ることができます。

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中に入ると世界中の国家元首級の人たちのサインが展示されています。

OECDでの最初のセッションはDevelopment Counsellor, UK Delegation to the OECDのLiz Peri氏からOECDの紹介や質疑応答などの時間を頂きました。普段でも使われている国際会議ホールでセッションが行われ、私たちも国際色豊かな学生が集っていたので本当に国際問題について議論しているような雰囲気で感慨深かったです。

次のセッションは、Analyst OECD PISAの Pablo Zoido氏から開発途上国におけるPISAの実施と結果に関する簡単なレクチャーを受けました。

教育政策の専門機関 International Institute for Educational Planning( IIEP)

2日目に訪れた国際機関はInternational Institute for Educational Planning( IIEP)
日本語だとユネスコ国際教育計画研究所と訳され、UNESCOの付属機関として主に教育政策を研究している国際機関となります。

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この日は朝9時から夕方17時までみっちりと4つのセッションがありかなり疲弊しましたが学びが沢山得られました。
最初のセッションはIIEPのInformation Services UnitのHeadであるEstelle Zadra氏からIIEPについてのイントロダクションを受けます。

続いてTraining and Education Programme UnitのProgramme SpecialistであるSTÉPHANIE DOLATA氏から教育プログラムによるHIV削減・予防効果の評価とモニタリング、さらにIIEPが万人のための教育(Education for All)や国連ミレニアム開発目標MDGs)に対してどのような貢献をしてきたかなどのレクチャーを受けました。

2つのセッションを終えて、お昼を迎えます。
お昼はIIEPの近くにあったレストランに行きましたが、ホテルの朝食バイキングでかなり食べてきたのでお腹が減っておらず、友人にお薦めしてもらったフランスっぽいケーキを食べました。ヨーグルトとケーキが絶妙なバランスで美味でした。

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甘いスイーツを食べ、いざ午後のセッションです。
この日3つ目のセッションはcapacity developmentを専門とする Programme specialist、Ousmane Diouf氏から教育ファイナンスによるレクチャーを受けました。

日本人の研究者からのレクチャー

そしてこの日、最後のプレゼンテンターはMioko Saito氏。

斉藤みを子先生です。IIEPのプログラム・スペシャリストとして特にジェンダーのイシューについて研究されており、IIEPでなんと20年も働かれているそうです。かなりパワフルな方で、疲れと眠気漂う会場を一気にエナジャイズされていました。

僕の修士論文も高等教育とジェンダーが関わってきそうなので、そのことを話すと高等教育におけるジェンダーイシューについての参考文献を紹介してくださいました。
素晴らしい出会いに感謝です。

Centre International d' Etudes Pedagogiques (CIEP)

国際機関訪問も残すはあと一か所。

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Centre International d' Etudes Pedagogiques (CIEP)です。
日本の文科省にあたる英国教育省と外務・英連邦省を足して2で割ったような感じでしょうか。教育(一般、職業訓練)と言語(外国語としてのフランス語)を目的としており、その歴史は18世紀中盤まで遡ることができ、実際機関内も伝統的なお城のような造りになっています。

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振り返ると、短いながらも貴重な訪問ができたと思います。

まず個人ではなかなか入れない場所だし、IOE(教育研究所)に属している学生だからこそわざわざ沢山の専門家の方々からレクチャーをして頂けたのだと思うと、非常に価値のある時間でした。旅の疲れもあり、眠気もあったのですべての講義を集中して聞けたとは思いませんが、メモやパンフレットを見ながらしっかりと消化させ、今後の研究に活かしていきたいです。