ロンドンで北朝鮮脱北者の話を聞いてきた

ヨーロッパ北朝鮮人権委員会主催の3名の脱北者によるセミナー

昨日IOEの隣のSOAS(東洋アフリカ研究所)で北朝鮮からの3名の脱北者の方々によるセミナーが開かれました。北朝鮮の人権問題や子供の教育権利など関心があったので実際の脱北者からお話がきけるとても貴重な機会だと思い、私も参加してきました。ヨーロッパ北朝鮮人権委員会は脱北者の方々のために韓国語学習やカウンセリングを行ったり、こうしたセミナーを開いて多くの人に北朝鮮の人権問題について広報する活動を行っています。

一人目の脱北者の話「今でも北朝鮮の人々は飢えている。」

一番最初に脱北を試みたのが1998年。そして3回失敗しその度に刑務所に入った。刑務所にいる時に、沢山の囚人が病気や飢えで死んでいくのを目の当たりにした。それでも脱北を試み続けたモチベーションは自由に対する希望だった。

2011年6月22日に4回目の試みでようやく脱北成功

最初は中国で生活し、その後韓国に行き読み書きをチョンナム大学の国際ペンセンターで学んだ。脱北後も決して楽ではなかった。脱北者に対する中国人の認識は「不法者」いう認識でサポートされないケ―スも多い。中国で中国人と結婚した場合、夫が妻が脱北者だと知り、生まれてくる子供が北朝鮮のハーフだと分かったら流産させることもある。

「今でも北朝鮮の人々は飢えている。特に北朝鮮の女性の人権に対する関心を持ってください。」

二人目の脱北者の話「北朝鮮という国はとても巨大で強い国だと信じていた。」

脱北後、数年間中国に住み2002年に韓国に住み始めた。その後は英国政府の支援で英国に渡り、英国で勉強し現在に至る。

北朝鮮の学校では決して自由について教えなかった。だから自由という概念について何もわからなかった。金日成については北にいる時は本当に偉大なる指導者であると心から信じていた。
北朝鮮という国はとても巨大で強い国だと信じていた。

脱北して物事を客観的に見られるようになって、それが間違いであったことを初めて知った。

 三人目の脱北者の話「北朝鮮の人権問題に関心を少しでも持ってほしい。」

7年前に英国に来た。

英国に着いた時には女性の権利というものがあることを知らず、北朝鮮での生活以外の生き方について全く何も知らなかった。

英語が話せなかったので自分の感情を伝えることもできなかった。しかも北朝鮮で持つことが許される感情はHappy(幸福)かHATE(憎しみ)だけだった。HATEは敵国に対してだけ向けられ、Happyは主席に向けられる感情だった。英国に来た時にそれ以外の感情を抱いていいことを初めて知った。

「北朝鮮は人権の墓場。北朝鮮政府は市民に対して関心がなく軍隊にしか興味がない。どうかどうか北朝鮮の人権問題に関心を少しでも持ってほしい。」

また、<南北統一されるべきかどうか>という質問に対し、

「統一それ自体については良いか悪いかは言えない。
ただ統一によってそこに自由が生まれるのなら、されるべきだろう」と答えていた。