ロンドン・ラッセルスクエアで無差別殺傷事件

大学街で起きた殺傷事件

今朝起きたときに大学の友人から安否の確認メールが来たので何事かと思ったらこんなニュースが。ナイフを持った男が無差別にラッセルスクエア周辺の人々を襲い、一人を殺害し、5名を負傷させたということです。

ラッセルスクエアはロンドンの中心地で、周辺には私の所属するIOEやUCL,SOASなど大学機関があり、学生の人通りも多い場所です。今回事件が起きた場所も私が普段勉強している大学の目の前でのことなので非常に驚きました。

テロに心を奪われる若者たち

今回の事件はテロと断定できませんが、最近本当にこうした無差別的な殺人のニュースをよく耳にするようになりました。こうした中で各地で厳重な警戒態勢を取ることももちろん重要ですが、殺人を犯す個人・団体の背景を、教育心理や犯罪心理学の観点から分析し、社会全体の在り方を考えてみることも重要なことだと思います。テロを身近に感じるようになった、というのは単にテロが世界各地で起こるようになったという物理的な問題ではなく、「テロリストを生み出す社会環境が身近になった」ということかもしれません。

例えばの岡田 尊司氏の著書〚マインドコントロール(文春新書)〛ではテロリストになってしまうのは富裕層や高学歴者層に多く、彼らがテロ集団に入ることは一種のエリートとして承認されることであり、人間が持つ「愛情やつながりを求める」欲求と「自分の存在や価値を認めてもらいたい」欲求とが満たされないときに、その欲求を手っ取り早く満たしてくれるものに溺れると言及されています。

今回の事件はテロとは断定されていませんが、私たちの内にある欲求に向き合い、社会の在り方・繋がり方についても考え直していく必要があるのではないかと思います。

マインド・コントロール 増補改訂版 (文春新書)

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