知識が山ほどあっても、それを生き残りのための商売に使わないと意味がないー佐藤優【人たらしの流儀】

 

人たらしの流儀 (PHP文庫)

人たらしの流儀 (PHP文庫)

 

 何のために知識を得るのか

「知識が山ほどあっても、それを生き残りのための商売に使わないと意味がない」

こう言い切るのは元外交官で作家の佐藤優氏である。佐藤優は本書の冒頭でインフォメーションとインテリジェンスの違いを

・インフォメーションはその辺に溢れているただの情報

・インテリジェンス(生き残るための知恵)はその情報を取捨選択し評価がなされた情報

と区別し、インテリジェンスの世界で生き残るためにインテリジェンスを鍛えていく重要性について述べている。本書はこうしたインテリジェンスの鍛え方について、「人間関係」という視点から佐藤優氏の外交官時代の経験を踏まえた知見がインタビュー形式で紹介されている。

小説を読むことで疑似体験をする重要性

本書の中で特に強調されていたのが読書の重要性だ。相手を自分の話に引き込ませて信頼を得るために、会話の話題を提供する必要がある。その話題の引き出しを増やす方法として読書は不可欠なものである。特に興味深いのが佐藤優氏は読書の中でもとりわけ小説を読むことを重要視している。曰く、自分の具体的な経験には限界があるが、小説を読み疑似体験することでそれを補うことができるのだという。

それを表しているしている部分が以下である。

小説を読んで疑似体験を積むことで、未来に対する予測性や想像力を養うことができる。小説を単に趣味というだけでなく、生きるヒントを見つけるという目的で読むことで、これまで見逃していた発見も多いかもしれない。