起業を考え始めたらホリエモンの 【君がオヤジになる前に】を読んでみたらいいかもしれない

オヤジの定義

あなたはオヤジですか?

そんな質問をされたらあなたはどのように答えるだろうか?

「いやいやまだまだ20代だし!」

「そういえば、最近疲れやすいし、お腹の方もでてきたな・・・」

そう答える人もいるかもしれない。

資本主義の寵児、ライブドアの元社長で現在は宇宙ロケット開発などの事業も手掛けるホリエモンこと堀江貴文は自著『君がオヤジになる前に』でオヤジの定義についてこう答えている。

「オヤジ」とは、年齢的なものではない。あらゆること──家族との向き合い方や仕事への接し方、服装や体型に至るまで──を、より良き方向へ改善しようとすることを放棄してしまった者たちへの表現だ

君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に

 

本書はホリエモンが38歳の時に書いた本で、ライブドア事件により2年6月の実刑判決を受け、最高裁の判決を待っていた時期に出版された。ホリエモンの生き方や働き方のエッセンスが詰まっている本と言えるだろう。

例えばホリエモンは

死ぬことを考えたら、大勢の人に笑われるのなんて平気じゃないか

これだけネットが普及するとアイディアに価値はない

アイディアよりも圧倒的に大事なのは実行力だ

マジョリティに属していたら負け。これはビジネスの鉄則だと思う

ホリエモンが出所したときに、「更生した」「丸くなった」という人もいた。しかし、ホリエモンのそのほかの著書や著名人との対談の内容を見ると、実際にはホリエモンの考え方や仕事に対する姿勢は変わっていないのだと思う。

「キミ」という仮想読者への言葉

本書は25歳、28歳、35歳、38歳の「キミ」という仮想読者にホリエモンの生き方、働き方を語りかけている内容で、今の仕事に悩んでいる人や、思い切って独立しようかと考えている人にとっては後押しする言葉が散りばめられている。

読んでみてホリエモンは非常に合理的な考え方を貫いていることがわかる。賛否両論ありそうだが、家族、会社、仕事、人間関係についての考え方が合理的、というか個人主義的な感は否めない。普通のサラリーマンとには耳の痛い言葉を平気で投げかけてくる、優しさゼロの本である。しかし、ホリエモンもそれを分かっていて敢えて棘のある厳しい言葉を投げかけている。

ホリエモンの素顔にも触れている

資本主義時代の寵児としてもてはやされたホリエモンだが、本書で興味深いのはホリエモン自身が抱えているコンプレックスや悩みについて語っている部分である。例えば今まで合理的で効率的な考えを中心に生きてきたホリエモンだが、人間関係を大切にしながら大成功した、いわばホリエモンとは真逆のタイプの人に触れることにより、異なる価値観や働き方について考察している部分だ。こうしたホリエモンの、突き抜けていながらもある意味人間らしい部分が、その言葉に棘があったとしても、読者を惹きつける理由なのだろう。

オヤジとは対極の、つまり若者の定義は、挑戦し続け、成長し続けている人のことなのかもしれない。