通勤時間の長さと幸福度の関係

 

1. 日本人の平均通勤時間、片道1時間以上は50%以上

サラリ(ウ)ーマンの皆様、毎日通勤ご苦労様です。

皆さんは通勤にどれぐらい時間をかけていますか?

今回のテーマは通勤時間が与える年収と幸福度についてです。

まずは、日本人の片道通勤時間の平均を見てみましょう。

f:id:eternalsekai:20170602161930j:plain(出典:株式会社マクロミル)

 株式会社マクロミルの調査によると、通勤時間の最多は片道「1時間程度」で20%。「40分~45分程度」18%、「50分~55分程度」13%となっていますが、1時間以上かけて通勤している人は全体で50%以上という数字になります。東京に限っては55%。皆さん、長い時間かけて通勤しているんですね。本当にお疲れ様です(かくいう私も片道70分くらいかかってます泣)。

 さて、もちろん通勤時間が長いとはいえ、通勤者のすべてが電車に乗っているわけではありません。同じくマクロミルの調査によると、通勤時間のうち、電車に1時間以上乗っているのは全体で15.8%となっています。つまり、実際には電車に乗っていない時間、例えば自宅-最寄駅、会社-最寄駅、自宅-会社を徒歩や車、自転車などで移動している時間も通勤時間を引き延ばす要因になっていると考えられます。

f:id:eternalsekai:20170602165037j:plain(出典:株式会社マクロミル)

2. 通勤時間が及ぼす幸福度へ影響

通勤時間の長さが幸福度へ影響を及ぼす、というテーマはすでに様々なところで調査されていますが、その実態は果たしてどのようになっているのでしょうか?

結果としては、様々な調査結果から、通勤時間が長くなれば長くなるほど、幸福度が低くなる傾向にあることが分かっています。

LIFULL HOME'S が作成したPVである『ドリーマー』は通勤で消耗していく人たちを表現する象徴的な動画です。

米世論調査会社ギャロップが実施した「通勤時間と幸福度の関係性に関する調査」では、“通勤移動にかかる時間が長い人ほど幸福度が低い”とのこと。

収入への影響

また、英国デイリーメールオンラインによると、通勤に1時間を要する人の場合、職場に歩いて通える人と同程度の満足度を得るためには、その人よりも40%多くお金を稼がなければならないと結論付けている (出典:Dailymail Online )

 

夫婦関係への影響

ウメオ大学(スウェーデン)のErika Sandow氏の発表によると、通勤時間が45分以上の人はそうでない人と比べると離婚率が40パーセント高くなるそうです(出典:J-CAST会社ウォッチ。また、この傾向は熟年夫婦よりも結婚後数年以内の夫婦間でより顕著になるようです。その理由は大体想像できますよね。仕事で疲れたあとの通勤電車で疲労はピークに達し、家で家事や育児をする力がなくなり、それが夫婦喧嘩の原因になるからです。ただし、記事によるとこのような量距離通勤を5年以上続けている場合、離婚率は短時間通勤者と比較しても対して違いが出なくなるそうです。やはり、新婚期間のコミュニケーションが重要なのでしょう。

通勤手段の違いによる幸福度への影響

また、英国の国家統計局が6万人を対象に行った、通勤時間と人生の幸福度についてのアンケート調査によると、同じ通勤時間でも、その通勤手段によって幸福度への影響が異なるという興味深い調査があります。その調査結果は以下の通りです。

【バス通勤】人生の満足度が最も低く、通勤時間を無駄に感じている人が多い。
【電車通勤】不満感を抱えている人が最も多い。
【自転車通勤】片道の通勤時間が16~30分になると、他の通勤手段で通勤時間が15分以下の人よりも、幸福度が低く不安感は増加傾向にある。
【徒歩通勤】徒歩も自転車と結果は同様で、さらに人生の満足度も低い。

(出典:「通勤時間が長いと離婚率が上がる」という調査結果 | ロケットニュース24

3. 幸福度・満足度は通勤時間の過ごし方で変化する可能性も

以上見てきたように、長距離の通勤時間が及びす影響は決して無視できるものではありません。可能であれば自宅から近い職場へ転職するか、職場に近い家に引っ越したいといところです。しかしながら現実はそれぞれの事情があり、引越しや転職は難しい方がほとんどだと思います。

そんな人のために、最後に少し希望的な調査結果をご紹介します。

通勤時間をどう過ごすかが重要

コロンビア大学ビジネススクールの研究チームは、イギリス人の成人労働者154名を対象に、毎日の通勤時間、自己制御、仕事の満足度、情緒的な疲労感を評価する調査を行いました。

研究内容は、参加者を無造作に2つのグループに分け、それぞれのグループに毎週月曜日の朝にテキストメッセージが送られました。しかし、送られたテキストは2つのグループで異なるものでした。

一つ目のグループでは通勤時間中に彼らの仕事について考えるように促す、以下のようなテキストメッセージが送られました。

「多くの人が、仕事の日または週の前に計画を立て、これらの計画が長期的な個人的およびキャリア目標を達成するの有用であると感じています。 たとえば、今週の生産性を上げるためのあなたの戦略は何ですか?」

もう一方のグループには下記のようなテキストメッセージが送られました。

「私たちは従業員が通勤中にどのように時間を費やしているかに興味があります。 あなたが何をしているのか、また毎朝通勤する時間に何を考えているか注意深く観察し見てください。 あなたは通勤中にいつも行っていることをすることができます(音楽を聴くなど)」

6週間後に両者のグループの結果を比較した時、前者のように1日の目標や週の前に目標を立てることを促されたグループは、仕事の満足度が高まり、精神的な疲労を減らしたと報告されました。(出典:The Upside of a Long Commute? Time to Think – Association for Psychological Science

この結果から言えるのは、長い通勤時間でも、その時間をいかに過ごすかでストレスを減らすことも可能だということです。その方法は上記の調査のように1日の目標を立てることだけでなく、勉強する、好きな本を読む、瞑想するなど自分自身がストレスを減らせる行いをすると良いと思います。

皆さんがお勧めの通勤時間の過ごし方があれば、ぜひシェアしてください!