新卒3年以内に辞める新人は昔と比べて増えたのか?

1. 3年後離職率とは?

「3年後離職率」という言葉があります。

新卒入社者した人のうち、3年以内に離職した人の割合を示す指標で、企業の働きやすさをアピールする際にも使用される指標になっています。

私も新卒で勤めた会社を3年以内に辞める口なので、この指標の対象に漏れなく該当することになります。

最近では、同じ企業に定年まで勤めることが昔ほど当たり前ではなくなりました。特に第2新卒のような、新卒入社した会社で3-5年以内に辞めて転職する20代もグッと増え、そちらの流れの方が"当たり前"になりつつあるのではと感じます。

しかし、新卒入社者のうち3年以内に辞めてしまう社員の割合は、果たして昔と比べて増加したのでしょうか?

ということで今回は、一昔前の3年後離職率と現在の3年後離職率を比較して見たいと思います。

2. 3年後離職率の計算方法

まず3年後離職率は、以下のような計算式で求めることができます。

3年後離職率(%)=(3年前入社者-直近4月在籍者)/3年前入社者×100

例えば100名の企業で新卒社員を10名採用し、3年以内に5名が退職した場合は、

(10ー5) / 10x100=離職率 50% ということになります。

もっと分かり易い計算式で考えてみましょう。

(直近3年以内に入社した人のうち、退職した人の数) /(直近3年以内に入社した人の数)x 100

例えば

2015 新卒入社 30名  直近3年以内に入社した人のうちの退職者 5名

2016 新卒入社 20名  直近3年以内に入社した人のうちの退職者 4名

2017 新卒入社 30名  直近3年以内に入社した人のうちの退職者 6名

だったとします。この場合、直近3年以内の入社数80名、退職者数15名ですので、

15 / 80 x100で18.75%となります。

3. 現在の「3年後離職率」はどれぐらいなのか?

それでは、現在の「3年後離職率」は一体どれぐらいでしょうか?

厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」でそのデータを見ることができます。厚生労働省の最新データによれば、直近の「3年後離職率」は32.2%、つまりおおよそ3割の新卒者が、新卒入社した会社を退職しているということです。

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厚生労働省 学歴別卒業後3年以内離職率の推移

4. 3年後離職率は今も昔も変わらない?

厚生労働省の調査結果を見ると、若干の波はあるものの、今も昔も「3年後離職率」に大きな差はなく、概ね3割付近ということが見て取れます。もちろん、年によっては「3年後離職率」が36%と高い年もあれば、24%と低い年もありますが、平均して新卒の3割くらいは3年以内に組織を去ると言えそうです。

もちろん、同じ3割でも、その中身は異なるかもしれません。例えば、離職率は業界ごとにも差がありますが、業界ごとの差が縮まったり、開いたり、逆転したり、そういう変化はあるのかもしれません。

また、厚生労働省の調査はあくまでも平均ですので、企業によっては「3年後退職率」が10%を切るところもあれば50%近いところもあるかもしれません。そう考えると、単純に3割は3年以内に辞めるからと言って安心しまうのは良くありません。一度自社の「3年後離職率」を知り、働きやすい環境なのかどうか確認してみるのも良いかもしれません。

ちなみに私の会社はIT x 外資なので人材の流動も激しく、バンバン辞めていきます。だからと言ってブラックかと言われれば、そんなことはないです。むしろ結構ホワイトだと感じます。なので、職場環境が悪いという理由よりも、ITと外資で潰しが利くので自分のやりたいことが見つかった人は辞めていきますし、もともとやりたかった職にありつけた人も辞めていきます。

単純に離職率だけ見るのではなく、新卒社員はどういう理由で自分の会社を辞めるのか、というところまで見ていくことで企業の性質が見えてくる気がします。

参考:

新規学卒者の離職状況 |厚生労働省

就活生注目!3年後離職率が低いトップ200社 | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準