クリスマスに読みたい本3冊

こんにちは。世界人です。

世間はすっかりクリスマスモード。

クリスマスは、ご存知の通りイエス・キリストの誕生を世界中で祝う1日です。日本はお正月に神社に行き、ハロウィンとクリスマスを祝い、葬儀は仏式で行うという不思議な国です。しかし、それは悪いことでもなくて、様々な宗教について学べる土壌があるということです。世界で起きる紛争や戦争の遠因の一つにこうした宗教同士の争いがありますが、多様な宗教文化が共存している日本だからできる紛争解決の方法もあるかもしれません。 

さて、今回はクリスマスだからこそぜひ読みたい書籍を3冊紹介したいと思います。すべて有名な本なので一度は手に取ったことがある人は多いでしょう。

1. イエスの生涯を描いた物語『新約聖書』

まず最初の一冊は『新約聖書』です。世界で最も読まれている書籍が聖書と言われていますが、日本人ではあまり読んだことがない人も多いかもしれません。

新約聖書は、

4つの「福音書」(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)

1つの「歴史」(使徒行伝)

14の「書簡」(パウロ四大書簡、パウロ獄中書簡、パウロ牧会書簡、偽パウロ書簡)

7つの「公同書簡」(ヤコブ、ペテロ一,二、ヨハネ一,二,三、ユダ)

1つの「黙示文学」(ヨハネの黙示録)で構成されています。

ボリュームはあるので、すべて読むと何日もかかってしまいますが、聖書を初めて読むという方ならまずは4つの「福音書」から読んでみるといいでしょう。福音書は4人のイエスの弟子が、それぞれの立場からイエスの生涯、死と復活の記録を記しています。

このうち、マタイ、マルコ、ルカの福音書はイエスの系譜から始まるので、初めて読む人には若干退屈かもしれないません。

アブラハムはイサクの父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父、 ユダはタマルによるパレスとザラとの父、パレスはエスロンの父、エスロンはアラムの父、 アラムはアミナダブの父、アミナダブはナアソンの父、ナアソンはサルモンの父、 サルモンはラハブによるボアズの父、ボアズはルツによるオベデの父、オベデはエッサイの父、エッサイはダビデ王の父であった。(マタイによる福音書)

一方でヨハネによる福音書はこう始まります。

初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。 この言は初めに神と共にあった。 すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。 この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。 光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。 ここにひとりの人があって、神からつかわされていた。その名をヨハネと言った。 この人はあかしのためにきた。光についてあかしをし、彼によってすべての人が信じるためである。(ヨハネによる福音書)

旧約聖書と新約聖書の言語

新約聖書の原語はコイネー・ギリシア語で書かれています。旧約聖書はヘブライ語です。この辺、試験に出ます笑。実際にセンター試験の倫理や世界史で違いが出てきます。この違いがなぜ重要かというと、旧約聖書のヘブライ語はユダヤ人の言葉なので、書物に触れることのできるのはヘブライ語を解するユダヤ人でした。一方で、新約聖書が書かれているコイネーギリシア語はヘレニズム時代の共通語です。ということは、その読者はユダヤ人にとどまらず、ローマ帝国の範囲に住む人々だったというわけです。旧約聖書が"選ばれた民"のユダヤ人しかアクセスできなかったのに対し、新約聖書、つまりイエスの教えは万人に広めるべき内容であるとして、コイネー・ギリシア語で書かれ、それによって多くの人に広まったのでした。

イエスとは何者であったのかを理解するために、新約聖書ほど参考になる書物はないでしょう。また、福音書を読んでおくことで、イエス・キリストに関わる映画のストーリーを大変理解しやすくなります。クリスマスをきっかけに、手に取ってみてはいかがでしょうか。

聖書 新共同訳  新約聖書

聖書 新共同訳 新約聖書

 

2. イエスの愛に生きた男『塩狩峠』

イエス・キリストの生涯について既にご存知の方は、そのイエスの教えと愛を実践した男の物語である小説『塩狩峠』を推薦します。

キリスト教信者の母を持つ信夫は士族の家に生まれた背景もあり、最初は嫌キリスト教の感情を持ちながら育つのですが母の信仰や、そして何より親友の吉川の妹であるふじ子に心惹かれ彼女もまたキリスト教徒であったために、キリストへの関心を抱くようになります。

「人はなぜ生きるのか」「人は死んだらどうなるのか」父や祖母の急死をきっかけに信夫はこれらのことを深く考えるようになり、やがて自身もキリスト教の門を叩くようになります。

親友の吉川やその妹のこともあり、信夫は東京から北海道へと仕事の場を移していきます。北海道では仕事を行う傍ら、日曜礼拝の説教師として教会にも奉仕し、聖書の言葉を日々の中で実践することで周囲の人々も自然と信夫に信頼を寄せていきます。
また肺炎を患ったふじ子のお見舞いに通いながら二人は自然と心が結ばれていき、やがて信夫はこのふじ子の病気が治るのを待ち、お嫁にもらうことを望むようになります。

ふじ子と結婚することを決意してからおよそ十年近くの歳月が流れ、奇跡的にふじ子の病が回復し、いよいよ結納の日を迎えた日のこと・・。

これ以上はネタバレになるので割愛しますが、イエスが説いた教えやその生き方を実践した一人の信者の証が鮮やかに描かれています。とても感動する物語(実話)です。

塩狩峠 (新潮文庫)

塩狩峠 (新潮文庫)

 

3.おとなだって初めはみんな子どもだった。『星の王子さま』

最後にお勧めしたいのが世界的有名な著書『星の王子さま』。あまりにも有名すぎて読んだことある人も多いでしょう。あるいはその名前ぐらいは聞いたことがあるでしょう。

星の王子さまはその絵から子供向けに書かれているようにも思えますが、実は大人向けに書かれた本だと言われています。大人になって忘れかけていた大切なものを思いだ出せてくれる1冊。

星の王子さまはクリスマスに直接関係しませんが、「大切なものは目に見えない」と教えてくれるように、商業的雰囲気に溢れたクリスマスに読むからこそ、側にいてくれる大切な存在に改めて気づいたりと、学び得ることがあると思います。

操縦士の「ぼく」は、サハラ砂漠に不時着する。1週間分の水しかなく、周囲1000マイル以内に誰もいないであろう孤独で不安な夜を過ごした「ぼく」は、翌日、1人の少年と出会う。話すうちに、少年がある小惑星からやってきた王子[2]であることを「ぼく」は知る。

王子の星は家ほどの大きさで、そこには3つの火山と、根を張って星を割いてしまう程巨大になるバオバブの芽と、よその星からやってきた種から咲いた1輪のバラの花があった。王子はバラの花を美しいと思い、大切に世話していた。しかし、ある日バラの花とけんかしたことをきっかけに、他の星の世界を見に行くために旅に出る。王子は他の小惑星をいくつか訪れるが、そこで出会うのは

自分の体面を保つことに汲々とする王
賞賛の言葉しか耳に入らない自惚れ屋
酒を飲む事を恥じ、それを忘れるために酒を飲む呑み助
夜空の星の所有権を主張し、その数の勘定に日々を費やす実業家(絵本、新訳の一部ではビジネスマン)
1分に1回自転するため、1分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点燈夫
自分の机を離れたこともないという地理学者
といった、どこかへんてこな大人ばかりだった(数字は「○番目の星」として登場する順番)。6番目の星にいた地理学者の勧めを受けて、王子は7番目の星、地球へと向かう。

地球の砂漠に降り立った王子は、まずヘビに出会う。その後、王子は高い火山を見、数千本のバラの群生に出会う。自分の星を愛し、自分の小惑星の火山とバラの花を愛おしく、特別に思っていた王子は、自分の星のものよりずっと高い山、自分の星のバラよりずっとたくさんのバラを見つけて、自分の愛した小惑星、火山、バラはありふれた、つまらないものであったのかと思い、泣く。

泣いている王子のところに、キツネが現れる。悲しさを紛らわせるために遊んで欲しいと頼む王子に、仲良くならないと遊べない、とキツネは言う。キツネによれば、「仲良くなる」とは、あるものを他の同じようなものとは違う特別なものだと考えること、あるものに対して他よりもずっと時間をかけ、何かを見るにつけそれをよすがに思い出すようになることだという。これを聞いた王子は、いくらほかにたくさんのバラがあろうとも、自分が美しいと思い精一杯の世話をしたバラはやはり愛おしく、自分にとって一番のバラなのだと悟る。

キツネと別れるときになり、王子は自分がキツネと「仲良く」なっていたことに気付く。別れの悲しさを前に「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」と思う王子に、「黄色く色づく麦畑を見て、王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなった事は決して無駄なこと、悪い事ではなかった」とキツネは答える。別れ際、王子は「大切なものは、目に見えない」という「秘密」をキツネから教えられる。

日々飛行機を修理しようと悪戦苦闘するかたわら、こんな話を王子から聞いていた「ぼく」は、ついに蓄えの水が底をつき、途方に暮れる。「井戸を探しに行こう」という王子に、砂漠の中で見つかるわけはないと思いながらついて行った「ぼく」は、本当に井戸を発見する。王子と一緒に水を飲みながら、「ぼく」は王子から、明日で王子が地球に来て1年になると教えられる。王子はその場に残り、「ぼく」は飛行機の修理をするために戻っていった。

翌日、奇跡的に飛行機が直り、「ぼく」は王子に知らせに行く。すると、王子はヘビと話をしていた。王子が砂漠にやってきたのは、1年前と星の配置が全く同じ時に、ヘビに噛まれることで、身体を置いて自分の小惑星に帰るためだったのだ。別れを悲しむ「ぼく」に、「自分は自分の星に帰るのだから、きみは夜空を見上げて、その星のどれかの上で、自分が笑っていると想像すれば良い。そうすれば、君は星全部が笑っているように見えるはずだから」と語る。王子はヘビに噛まれて砂漠に倒れた。

翌日、王子の身体は跡形もなくなっていた。王子が自分の星に帰れたのだと「ぼく」は考え、夜空を見上げる。王子が笑っているのだろうと考えるときには、夜空は笑顔で満ちているように見えるのだが、万一王子が悲しんでいたらと考えると、そのうちのひとつに王子がいるであろういくつもの星々がみな、涙でいっぱいになっているかのように、「ぼく」には見えるのであった。(Wikipedia)

星の王子さま (集英社文庫)

星の王子さま (集英社文庫)

  • 作者: Antoine de Saint Exup´ery,アントワーヌ・ドサン=テグジュペリ,池澤夏樹
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: 文庫
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