スタディツアーの教育学的効果とは??歴史的ゼロポイント 「グリニッジ (Greenwich )訪問」

グリニッジでの社会学習

7月29日(水)にEducational Visitとしてグリニッジ(Greenwich)に行ってきました。

グリニッジは世界の時間の標準ともなっているグリニッジ標準時間の基準となっていることで有名な場所です。
また博物館などを通してイギリスの海洋史や黒人奴隷の歴史を学ぶこともできる非常にEducationalでKnowledgeableな場所だと言えます。

電車で行く場合、DLR(ドックランド・ライト・レールウェイ)でCutty Sark Stationで下車してすぐです。

国立海事博物館(National Maritime Museum)

まず最初に立海事博物館(National Maritime Museum)に向かいました。

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グリニッジに来たらここだけは外せません。しかもイギリスの博物館の多くが無料なように、ここも無料で入場できます。
中に入ると様々な資料や展示品があり、ちょっとしたアトラクションチックで特に男のにとってはかなり楽しめる場所だと思います。

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かの有名なナポレオンです。小さいです。

英国史において海の歴史は、東インド会社やトラファルガーの海戦、奴隷貿易やアヘン貿易などなど歴史的に非常に重要で意味深いものとなっているため、その貴重な歴史を垣間見れる国立海事博物館は大変学びが多く、興味深い場所です。

 Cutty Sark

続いて駅の名前にもなっているCutty Sarkの船を観に行きました。

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でかくて迫力あります。
Cutty Sarkは19世紀に中国からイギリスへ紅茶を運ぶ最も早い船の一つでした。
ちなみにイギリスの大型帆船をクリッパー(clipper)と呼び、Cutty Sarkのように紅茶を運ぶ大型船をティークリッパーと呼びます。

グリニッジ天文台

そしていよいよ世界遺産グリニッジ天文台に向かいます。

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天文台まで行くためにはちょっとした丘を登っていきます。
これがなかなか運動不足の脚には応えます笑

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天文台に着くと何やらすごい人だかり。
実はこれ、子午線をまたごうとしている観光客たちです。以前は無料だったらしいのですが、最近は有料になっています。

でもお金を払わなくてもすぐ近くに経度ゼロと書かれた時計があるので、こちらで記念撮影ができます。

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この場所にいると、日本からはるばる来たんだという実感が湧いてきます。
本当にわずか1年しかいないので、できるだけいろんな場所に行き、いろんな人に出逢い、多くを吸収しようと再度決意させられました。

そしてもう少し事前にグリニッジについて予備知識を入れておけば良かったと少し後悔しました。
なので、きっとあと1回また訪れます。今度は1人で来て、時間に縛られずゆっくり見学しようかな、と。

スタディツアーの教育学的効果 

さてさて、ただの遠足気分で行ったものの、ところがどっこい、さすが教育大学院らしく「博物館を訪れることで得られる教育学的効果についての批判的評価(Critical Evaluate)」を1パラグラフでまとめるという課題が与えられました。


高校生や大学生など多くの学生が体験学習の一環としてグリニッジの博物館を訪れていました。これはグリニッジに限った話ではなく、日本でもきっと多くの教育機関が体験学習として学生を博物館などに連れて行きます。教室の中では得られない教育的効果があると期待を込めて。では、果たして博物館訪問などの体験学習から一体どんな教育的効果が得られるのか。それをクリティカルに評価しなさいという課題です。

1パラグラフと制限付きなのであまり多くの内容は書けませんでしたが、僕は以下のようなことを書きました。

まず第一に、期待できる教育効果として、博物館では様々な展示品を通して、視覚的聴覚的そして触覚的な体験を可能にし、そうした五感を活用した学習は記憶に残りやすいという効果です。
第二に、博物館などの施設では歴史的文化的展示品が豊富で、多くの場合それらは私たち自身の歴史や文化、あるいは自国の歴史や文化に関わりを持っているため、学生はそこで学ぶ歴史や文化を自身のバックグランドやアイデンティティと結び付けながら考えることができるという点です。
第三に、普段教室では内向的な学生も、スタディツアーを通して他の学生と交流する機会を多く持つことを可能にし、それを通して学生同士の関係性を深めることで事後学習において互いにオープンマインドで学べるという点です。

しかしもう少しクリティカルに考えてみると、例えばスタディーツアーを行う事前学習が未熟だとその教育効果が軽減される可能性があります。必要な予備知識、特に歴史などについての概要はできるだけ事前に知っておくべきで、博物館などでは体験的・体感的な学習が優先されるべきであると思います。また、十分な予備知識がないと、一方向的な側面からのみ歴史を捉えがちになる危険性があります。博物館は建設された目的があり、そこで示される歴史はすべて正しいというわけではないというクリティカルな視点が必要です。
博物館を訪れることは学生にとって一定の教育効果がありますが、その効果を最大化するために事前学習の重要性を強調しました。

こうやって振り返ると僕の書いた内容では、学生の教育効果は述べられていますが、教師にとってどんな教育的効果があるかという視点がなかったことに気づきます。

他の学生はいったいどんなことを書いたのでしょうか。
シェアしてもらうのが楽しみです。