オトナ向け映画過ぎる『名探偵コナン ゼロの執行人』

土曜日に興行収入を更新し続ける名探偵コナンの劇場版『ゼロの執行人』を観てきました。『ゼロの執行人』は6月に入ってからすでに興行収入78億円を超えていてコナン映画歴代1位になっています。特に今回のメインキャラクターである安室透、通称"ゼロ"の人気は凄まじく、安室透の本名である「降谷零(ふるや・れい)」の「降谷」という苗字の印鑑が佐藤や鈴木よりも売れているそうです(降谷は全国に30名くらいしかいない珍しい苗字です)。

コナン映画は小学生の時には毎年友人家族と一緒に観に行くほど好きで、何というか僕らの"時代"を象徴するアニメだと思います。

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常にアップデートされるコナン映画

コナンの面白いところは、作品が現代に合わせてアップデートされるところにあると思います。今回もドローンが登場して事件の解決に役立ったり、IoTテロといったまさに現代的な事件をテーマにするところがとても面白い。つまり、犯行の凶器も、事件のあり方、あるいは登場人物の挙動、容疑者の動機にいたるまで、非常にモダンでどの世代が観ても面白いと思えるように工夫されています。コナンたちの身体の成長は止まっているのに笑。

完全にオトナ向けすぎる『ゼロの執行人』

本作抜群に面白かったです。

4月にリリースされてもう6月ですが、劇場内はまだ7,8割くらい席が埋まっているほどに人気。特に土曜日だったのでちびっこ達が目立ちました。

ただ上映中気になったのが、子どもたちが常時「今のってどういう意味?」「なんでああなったの?」「〇〇ってどういうこと??」と親に質問していたことです。それも無理もなく、映画で出てくる用語が小学生にはとても難しい(大人でさえ)ように思います。

IoTという言葉、検察、公安、起訴、送検、サミットなどこういう言葉はなかなか小学生には聞き慣れない言葉だと思います。法律の話や警視庁と検察庁など組織的な話の理解も、本作を把握するために求められるので、子供たちにとってハードルは高かったかもしれません。いや、大人でさえ逮捕-送検-起訴の流れや、司法修習生の話など予備知識がないと理解が難しいと思います。

さらに、今回の事件もIoTテロ、火星探査に不正アクセス、爆破されるのはIR(カジノ型統合リゾート)という社会性の強いもの。小学生にどこまで理解できるのでしょうか。。ただしこうしたギミックについては、デジタルネイティブな10代中盤から後半の子どもの方が、30代40代の大人よりもスっと内容が入ってくる可能性もありますが。

ただ、難しい話もありましたが視点を変えれば、警察組織や訴訟などについて学ぶ機会になる、とても勉強になる映画とも言えます。大事なのは映画を見終わった後に、子供の「なぜ?」にしっかりと応えられるかどうか。親力が試される映画かもしれません。