インド史上最高気温の51度を経験し死にかけた話

イギリス大学院の研究でインドへ

昨年2016年の5月に、私は大学院の現地調査の一環でインドを訪問しました。

訪れた地域は西部ラジャスタン州のジャイプール、ティロニア村、東部ビハール州パトナ、ブッタガヤです。

この時期は3月に大学院での授業がすべて終わり、あとは9月までに修士論文を仕上げる期間で、同じコースで学んでいた多くの学生が途上国へ現地調査に行っていました。私も例に漏れず、この時期に研究対象であるインドに向かう予定を立てました。

今思えば、もう少し現地の状況について確認し、訪問時期をずらすことも考慮すべきだったかもしれません。何故なら、インドの5月はインドでも最も暑いとされる時期で、平均気温が45℃ぐらいという日本では考えられない気温だからです。果たしてまもとな研究ができるのだろうかと不安を抱えながらも、なんとかなるさという持ち前の根拠なきポジティブさで出発したことを覚えています。

まさかのインド史上最高の51℃、道路も溶ける

まず先に向かったのはインド西部ラジャスタン州です。目的はティロニア村にあるNGOベアフットカレッジの活動に参加することでした。

 ラジャスタン州のジャイプール空港に着いたとき、乾いた灼熱の太陽が容赦なく照り付けてきました。汗さえ乾くぐらいの暑さです。空港に到着後、市内で観光を含め1泊した後、翌朝にティロニア村に向かいました。

ティロニア村で私はNGOベアフットカレッジの1泊2日体験ツアーに参加しましたが、この時2016/5/19-2016/5/20の2日間。

この5月19日ー5月20日の2日間、インドではインド史上最高気温の51℃を記録しました。

news.yahoo.co.jp

最高気温を記録した場所はなんと私がいたラジャスタン州です。

ちなみに記録された場所はファローディという場所。ティロニア村からは車で約3時間の距離なので、ティロニア村もほぼ51℃に近い気温だったのだと思います。

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私も死にかけた灼熱の農村での経験

ティロニア村での体験は生命の危機を感じさせるほど過酷なものでした。まず、飲料水は桶に入っている水がありますが、50℃ある気温ではもはやお湯と化しています。ラジャスタン州はひどい干ばつ地帯。のどの渇きは尋常ではありません。お湯でも貴重なのです。

さらに外がどれぐらい暑いかと言いますと、タオルにこのお湯を浸し、自分の首に巻いてみると、なんとこのタオルがめちゃくちゃ冷たく感じるのです。それほどまでに自分の体の中に熱が溜まっていきます。

私は夜も暑さで寝ることができず、常に熱が溜まっている状態でもはやこのまま死ぬかもしれないと感じるようになりました。病院に行こうにも、周囲は電気すらまともに通っていない村の中。まともな病院があるとは思えませんでした。

また、NGOのスタッフから、彼が幼い時に風をこじらせ村の医者に行ったところ、足の骨に注射をされ、それが原因で歩けなくなってしまったという話を聞きました。そのお医者さんも村医者で特に免許があるわけではなかったと言います。この話を聞いて、私はますますここで病院に行ってはいけないと考え、暑さと闘いながらなんとかティロニア村を後にしました。

私自身は貴重な経験で済む話ですが、ここで生活されている人々は毎年この暑さや干ばつと闘っています。この時も死者は440人以上とされています。

mainichi.jp

少しでもこうした環境が改善されるよう、私もできることを探し、準備していきたいです。