映画『ギフテッド』を観て、結局子育ての目的は自立なのだと再確認した

昨日11/23(木)リリースされた映画『ギフテッド』を観てきました。

教育に関心の高い私としても、非常に興味深く楽しめる映画でした。

【鑑賞日】2017年11月23日 【おススメ度】★★★★☆

f:id:eternalsekai:20171124091446j:plain

1. あらすじ

あらすじは別サイトで良くまとまめられているので、そのまま引用させて頂きます。映画「gifted ギフテッド」あらすじ・ネタバレ・結末 | サクっとあらすじ

1) 7歳の少女であるメアリー・アドラー(マッケンナ・グレイス)は、生まれて間もなく母親ダイアンを亡くし、独身の叔父フランク(クリス・エバンス)に引き取られた。メアリーは家でフランクに勉強を教わっていたが、「経験が必要」と、メアリーを公立学校に行かせる。

 

2) メアリーは、数学で非凡な才能を持っていた。彼女の母・ダイアンは、多額の懸賞金のかかった難問ミレニアム問題の一つである「ナビエ・ストークス問題」に取り組む優秀な数学者だった。フランクは、特別な才能を持つ子供たちが通う私立学校へとメアリーを通わせることを提案される。だが、フランクは「普通の学生」としての生活を送るチャンスを奪うべきではないと考え、断る。

 

3) フランクの母エブリンは、メアリーの親権を得て、英才教育を受けさせるため、マサチューセッツ州に移住させようとする。フランクはそれを拒否するのだが、あきらめないエブリンによって裁判が起こされる。完全にメアリーから引き離されることを恐れたフランクは、メアリーを近くの里親のもとに通わせ、私立学校に通わせるという提案を受け入れる。

 

4) だが、メアリーの大事にしていた猫が、母エブリンによって動物シェルターに入れられてしまったことをきっかけに、フランクはエブリンに直談判しに行く。そこで、フランクは、母エブリンに「ダイアンはナビエ・ストークス問題を解いた」と明かす。

 

5) フランクはダイアンに「母が亡くなるまで、秘密にしておいて」と依頼されたのだった。フランクは、メアリーを自由にするのならば、ダイアンが解いたことを公表していい、と言う。エブリンは、娘の偉業を知り、メアリーへの干渉をやめるのだった。メアリーは、午前中に大学レベルの授業を受け、その後、公立学校で友達たちと過ごすようになる。

映画「gifted ギフテッド」あらすじ・ネタバレ・結末 | サクっとあらすじ

2. ギフテッド(Gifted)とは?

ギフテッドとはその言葉通り、与えられたという意味があります。

ギフテッド(英: Gifted, Intellectual giftedness)は、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。 または、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を指す。(Wikipedia)

日本では天才とか神童とか、そう呼ぶ方が馴染みがあると思います。

最近書店に行くと『一流の育て方』や『世界標準の育て方』といったタイトルの本が店頭に平積みされており、日本でもグローバルという舞台でどのように子供を育てていくか、どのように子供の才能を伸ばしていくかといった関心が高くなってきたと感じます。

 

世界標準の子育て

世界標準の子育て

 
一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

 

こうした書籍が売れる要因として、以下2つ(いや実際はもっとあるでしょうけど)が考えられます。

①実際に自分の子供の天才性を見たために、その才能の伸ばし方について学びたいと思っている人がいる。

②神童や天才と言われるほど際立ったものがなくても、育て方次第で一流に育てられると期待している人がいる。

日本では特に②の理由でこうした書籍を手に取る人が多いのではないでしょうか。

米国では国策レベルで超エリートを育てる文化があるように思うのですが、日本ではあまりギフテッド教育は馴染みがないように感じます。際立った先天的な才よりも、平均より優れたビジネスエリートを育てる方が現実的でしっくりくるものがあります。

日本ではあまりギフテッド教育というのは聞きませんが、東京都中野区にあるNPOの翔和学園が、こうしたギフテッド教育を実施しているようです。

ギフテッド教育|翔和学園

3.『普通の子供』になるか『天才になるか』は子供が決める

私は子育ての目的は自立だと確信しています。将来、経済的にも精神的にも自立し、自分の道を自分で決めることができるようになることが、教育の目的ではないかと思います。そういった観点で見ると、今回の映画に出てきたように、フランクのそばで過ごすか、フランクの母エブリンの傍で英才教育を受けながら過ごすかは、結局のところメアリーが決めればいいと思うのです。

そう聞くと、小さな子供にどうやって決めさせるのかと思うかもしれませんが、もちろん、小さな子供にどちらが良いかなんて最初は分からないでしょう。

しかし、映画のシーンでもあったように、実際にメアリーを高等教育機関へ連れて行ったり、地元の小学校へ入れてみたりして、それぞれの学校に行くことで何が学べるのか、どのようなメリットがあるのかを親は説明することができます。

今回はフランクとエブリンが対立し、結局それぞれが異なる教育現場をメアリーに体験させることになりますが、私は結果としてそれが良かったのだと思います。

もっと言えば、フランクが、公立学校もギフテッド教育の学校もどちらもメアリーに体験させてあげ、メアリーに選ばせるのが一番良かったのかなと素人ながらに感じました。

4. 最後はメアリーが決めた

この映画で良かった!と思えた部分は、やはり最後はメアリーの意思が尊重され、メアリーが自分の行くべき道を自分で決めたことです。

メアリーが声を大にして決めたこと、それはフランクの傍にずっと一緒にいたいということでした。たとえボート修理のお父さんでも、ずっと一緒にいたいと。それは紛れもなくメアリーが決めた自分の人生なのです。

どこまで親が干渉すべきなのか、何が子供の幸せなのか、様々に考えさせられる映画でした。

P.S. あの地元小学校の女性教師は、フランクと結婚してメアリーの母親になる可能性はあるのでしょうかね・・?