ルワンダ大虐殺の当事者たちの声

明日から約40日間、ルワンダ出張です。

これからしばらくはルワンダへの出張が続きそうです。ルワンダはホテル・ルワンダで有名ですが、ご存知のように、1994年に100日間で100万人が殺されるジェノサイドが起きた国です。

ルワンダという国は、これまで私にとってあまりにも遠い国でした。フツ族とツチ族の間でジェノサイドが起きた、ということ以外は何も知りませんでした。どちらがどちらを虐殺したかさえも、かすかな記憶の中で消えていました。

ルワンダは現在、「ICT立国」を掲げ、ドローンによる輸血用血液の輸送サービスなど、ICTによる社会課題の解決・市場の開発に舵を切っています。ルワンダで生まれる数々のイノベーションは今、アフリカはもとより世界中から注目を集めているのです。

こうした政策の先頭に立っているのが、カガメ現大統領。カガメ大統領はツチ系で、幼い特に迫害を受けて隣国へ逃れましたが、ツチーフツ間の復讐の連鎖が起こる構造を断ち切るために「フツ」「ツチ」という区別をなくし、「ルワンダ人」というアイデンティティをすべての国民が持てるよう導いています。

私は偶然にもルワンダのICT推進を支援する業務に携わるようになり、この小さな国について関心を抱くようになりました。

ジェノサイドは確かに過去のことですが、ルワンダについてより深く知るためには、ジェノサイドについての理解が不可欠だと感じています。むしろ、ルワンダについて調べ始めると、現存する資料の中でルワンダに関連するものの多くはジェノサイドがテーマになっていることが分かります。

これからルワンダに関わっていく者として、いくつか参考になる書籍・映像に触れたことで、単なる遠い国から遠い国への援助という考えではなく、少しでもルワンダ人を理解し、ルワンダ国の発展に寄与したいという思いがだんだんと高まってきました。

「ルワンダであれ、別の場所であれ、これからもジェノサイドはいつどこで起きるのか分からないのです。その原因になるものはいつもすぐ近くに、そして私たちの中にも根付いているのです。そしていつそれが爆発するかは、誰にも知り得ないのです。」

 

「フツとツチの歴史はカインとアベルの話のようです。些細なことでお互いを全く理解できなくなってしまった兄弟のような」(『隣人が殺人者に変わる時―ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言』より)

 「多くの知識人がまとめ役になったのに対して、他の人たちは農夫のように簡単に殺人者になった。農夫は私たちと同じように働いたが、殺すときは知性のかけらも見せなかった。

 

知識人たちは間違いなく農民を駆り立て、沼地へと向かわせた。今は言葉でごまかすか口を閉ざしている。中には牧師や司教になった奴までいる。

 

人は殺しを続けると、殺しに慣れることができる。自分では気づかないまま野獣にさえなれる。それ以上マチューテを振り下ろすべきツチがいなくなった時、お互いを殺し合うようになる者もあった。(『隣人が殺人者に変わる時 加害者編』より)

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国造りというと大げさかもしれませんが、ルワンダの経済・社会発展に少しでも寄与できるように、当事者意識を持って頑張ります。