企業で出世し生き抜く人の特徴-『課長島耕作』から人生の知恵を学ぶ【マンガの知恵袋】

0. 人生を生き抜いていく知恵は、マンガから学ぶことができます。

マンガの何気ないセリフや場面には人生を生き抜く知恵やヒントが豊富に散りばめられています。最近こうした「マンガからの学び」をテーマに、多くの人が人生のヒントを与えてくれるマンガを紹介しています。

このビッグウェーブに私も乗っかってみようかと思います。

「学習マンガ」をテーマにメディアを立ち上げているような人と比べると内容・ボリュームは劣りますが、私も普段読んでいるマンガから人生の知恵になりそうなセリフ・場面をピックアップし、ご紹介していけたらと思います。

1. サラリーマン漫画『課長島耕作』のあらすじ

作家弘兼憲史のマンガ『島耕作』シリーズはとても有名なので、一度は読んだことがある人も多いでしょう。『課長島耕作』だけでなく『学生島耕作』『ヤング島耕作』『部長島耕作』『社長島耕作』『会長島耕作』など時代背景を反映させたテーマを盛り込んでおり、読み応えがあります。現在は『就活編 島耕作』が連載されているようで、会長にまでなった島耕作がどのように就活をしていたのか、気になる読者も多いようです。

課長島耕作』は1980年代前半のいわゆるバブル期前から1990年代初期の失われた20年前夜に至るまでを描いています。日本経済の動き、大企業間の競争、バブルを支えたサラリーマンなど団塊の世代の人々の暮らしと生活をリアルに描写している漫画です。

主人公の島耕作もまさにこの団塊世代の人物です。島耕作は大手電器メーカー「初芝電器産業」(Panasonicがモデルと言われている)に勤務するサラリーマン。とにかく女性に異常にモテる。そして激しい企業内での派閥争いがある中で、島耕作はどの派閥にも属さずに、優れた上司、友人、恋人の力を借りてぐんぐん出世していきます。

2. 企業で出世して生き抜くためには●●と●●と●●の3つの要素が必要

作品の中で、島耕作がお得意さんを銀座のクラブで接待している場面があります。
お得意さんは翌朝から会議があるにも関わらず、盛り上がってしまい、帰る時間を忘れてしまいます。そこで島耕作は、お店のママにそろそろ切り上げる雰囲気にしてほしいと頼みます。ママは上手に帰宅を促し、お得意さんも気持ちよく帰っていきました。

お得意さんが帰った後、ママは島耕作に「あなた出世するわよ」と告げます。ママは長年銀座でサラリーマンを見てきた経験から、出世する人は3つの要素を持っていると言います。

その3つとは、

①段取りがうまい人

②何にでもコメントできる人

③他人のまねがうまい人

です。

①段取りがうまい人は、上述した場面のように、銀座で飲んでいても酔っぱらって我を忘れるのではなく、常に全体のことを考えて気配りできる人です。

②コメントができる人は、どんな話題にもついていけるように、日ごろからアンテナが高い人でしょう。また、人の好き嫌いがなく、誰とでも平等に会話ができることも重要な要素かもしれません。

③他人のまねがうまい人は、我流にこだわるのではなく、謙虚に学ぶ姿勢を持っている人のことを意味するのだと思います。他者から学ぶべきことは学ぶ、そういう素直さを持っている人が、企業内でも可愛がられ、成長も早く、認められていくのでしょう。

これら3つの要素は、決してフィクションの中で終わってしまう話ではないでしょう。作者の弘兼憲史氏が自身が松下電器(現パナソニック)時代に見て感じたことを、銀座のママに言わせたのだと考えると、私たちにとっても、企業内でどのように振舞っていくべきか参考になるでしょう。

3.『島耕作』 歴史フィクション漫画としても楽しめる

最後に、島耕作シリーズはフィクションでありながらも、日本経済の動向や海外事情について、作者が念入りな調査をして描いているため、勉強になる部分が多いです。

舞台は全共闘世代から高度経済成長、バブル崩壊、そして21世紀までと時系列にものごとが進んでいきます。そのため、その時代に起きた象徴的な出来事や時代背景が描写されており、読むだけでも現代史の勉強になります。

そういう意味では気軽な歴史漫画としても楽しく読むことができる作品です。