10代の女の子に多いソーシャルメディアによるうつ病

若者のSNS離れ・・

このご時世、特に若い人にとって、SNSでコミュニケーションを取ることはもはや当たり前になっている。そんな中で、若者のSNS離れという言葉が聞かれて久しい。最近のFacebookユーザが感じるいわゆる「SNS疲れ」は、「他者と常に繋がっていることに疲れた」「他者の人生と自分を比べてしまう」「常に他の人が気になり一喜一憂してしまう」といった理由から感じる傾向があるようだ。

ところがFacebookのように、タイムラインに近況をアップロードするSNSではなく、LINEのようなこれまでのメールに取って代わるコミュニケーションツールは、いくら煩わしいと言っても簡単に手放すわけにはいかない。今や日本国内でLINEを使用していなければ、気軽に誰かと連絡を取り合うことも困難を覚えるほど、生活のインフラとなっているからだ。

ソーシャルメディアが引き起こす3つの弊害

これらのFacebookやLINEは、通常スマートフォンから利用される。ご存知のようにスマートフォンはこうしたコミュニケーションツールだけでなく、様々な情報を得ること、Youtubeなどのメディアを楽しむことなどが可能で、最近では家計簿やスケジュール管理もスマホ1つで済ませることが可能なため、もはやスマホはインフラどころか、眼鏡のように、身体の一部となりつつあるのかもしれない。

しかし、そんなスマホの利用に対して、ネガティブな意見も多い。

特に、スマホを通じて利用されるソーシャルメディアは、若者に与える影響が甚大であると、様々な研究者たちは警鐘を鳴らしている。

ソーシャルメディアとは、インターネット上で展開される情報メディアのあり方で、個人による情報発信や個人間のコミュニケーション、人の結びつきを利用した情報流通などといった社会的な要素を含んだメディアのこと。

ソーシャルメディアとは - IT用語辞典

Education Worldというメディアによると、10代の女の子がスマホやタブレットで過ごす時間が増えれば増えるほど、自信を失い、うつ病になる可能性が高まると発表しており、それ以外にも長時間のソーシャルメディアの利用は生活の中で様々な弊害を生むと述べている。(Education World: Social Media and Technology Is Linked to Higher Depression Rates in Girls, According to Study)

弊害1. 自信の喪失

同誌に紹介されている非営利団体、Ruling Our eXperiences (ROX)が若い女の子約11,000人を対象に行った調査によると、スマホやタブレットで1日8時間以上ソーシャルメディアに触れている人は、ほとんど毎日、落ち込んだり悲しい気分になることが分かった。また、こうした女の子たちはスポーツ、バンド、青少年クラブなど、様々な課外活動に関与する可能性も低くなることが明らかになった。

もう少し具体的に調査結果を紹介すると、この調査では女子学生の自信が中学校在学中に約86%から60%へと25%低下した。さらに、ソーシャルメディアなどに1日4時間以上費やした人gはそれ以下の学生と比べ、身体的な外観を変えたい(整形やダイエット等)と思う可能性が24倍高いと研究者らは述べている。

弊害2. 人間関係における信頼感の低下

また、人間関係に目を向けると、ソーシャルメディアで1日8時間以上を過ごした女の子のうち57%が友達を信用できないと答えたのに対し、1日4時間以下の女の子は37%だった。

弊害3. 通学への意欲

ソーシャルメディアの過度な利用は、通学への意欲に悪影響を及ぼすことも判明した。ソーシャルメディアの利用が1日4時間以下の学生のうち71%が学校に来るのが好きだというのに対し、1日8時間以上利用している学生は学校に行くのが好きだと答えたのはわずか50%ととなる。

ヴァーチャルな時代だからこそリアルを大事にしたい

現在はいつでもどこでも他者と連絡を取り合える、情報を得られる、そんな便利な時代となったが、だからこそリアルな人との付き合い方や情報の触れ方について再考すべき時なのかもしれない。特に若者は一たびスマートフォンを持つと、自らその使用を抑制することは難しい。だからこそ、親や教師は過多な情報やSNSなどについて、まずは自らがその影響と現状を認識し、その上で子どもたちと向き合っていく必要があるだろう。