世界最強の教育機関を目指すUCL IOE (UCL Institute of Education)について

1. Institute of Education(IOE)

私の進学先であるUCL Institute of Education(IOE)について紹介してみたい。

2015年からIOEはUCL(University College London)と合併し、新たにUCL Institute of Education(IOE)という組織に生まれ変わった。

英国にはロンドン大学と言えど、独立したカレッジが複数あるため、ロンドン大学という名称で特定の教育機関を指すわけではない。だから少しでも英国や英国の教育事情に通じている人だと「ロンドン大学」出身では通じず、例えばLondon School of Economics(LSE)やthe School of Oriental and African Studies(SOAS)出身という言い方をする。各カレッジが独自に卒業証書を出し、独自の教育理念に基づきながら運営しているため、同じロンドン大学と言えどもカレッジによって特色も雰囲気もかなり違ってくる。

私の進学予定であるInstitute of Education(IOE)もこの例に漏れず、LSEが政治経済などの社会科学系を専門とし、SOASが東洋アフリカ地域を専門とする大学であるように、IOEは教育に特化した大学である。

IOEは学部を持たない大学院レベルの学問の場であるために、日本では主に「教育専門大学院」や「教育研究所」と訳されている。

IOEは教育専門大学院として教育分野に特化した研究によって、教育分野における最先端の教育機関として世界的にも評価の高い大学だ。具体的な評価としては、「QS University Ranking 2015」でハーバードを抜いて世界ランク1位になっている。

また英国の学制満足度調査でも1位となっており、国内のみならず世界100か国以上の国から様々なバックグランドを持った学生が集っている。

2. University College London

さて一方で、IOEよりも世界的に知名度が高く、歴史が古いのがUCLだ。ロンドン大学の数多くあるカレッジの中で一番最初に建てられたのがUCLである。同じくQSの世界ランキングでは2014年に総合5位にランクインし、常にトップ⒑以内に入る文字通り世界的な大学である。

UCLは文豪・夏目漱石や、かの有名な長州ファイブと言われた日本の幕末獅子たちが留学生として訪れた大学でもある。ケンブリッジ、オクスフォード大学がそれまで貴族、イギリス国教徒のみを入学させる差別的な入学条件を設けていたのに対し、UCLは初めて女性を受け入れ、また宗教や人種といった制約を撤廃し、真に学問の自由を目指した大学であると言える。

当時のキリスト教文化圏に多大なる衝撃を与えたダーウィンの「進化論」も、厳格なイギリス国教徒中心のオックスフォードやケンブリッジでは受け入れられず、結局UCLで発表することになった。こういった背景からUCLは自由・平等の象徴的大学として知られている。

3. UCL Instityte of Education

上記2つの異なる背景と特色を持った2つの大学が、2015年より合併した。形だけ見ればUCLという巨大な総合組織にIOEという専門機関が吸収されたように見えるが、その是非はここでは大した問題ではない。

社会科学、特に教育系分野に強みを持てなかったUCLと、教育分野においては世界的に評価の高いIOEが共に合併し、より優れた教育機関を築いていく。その歴史的な第1歩の舞台に私も参加できるということがたまらなくワクワクする。

最高の教育機関で歴史と世界を感じ、そこで得たことを早く社会に、そして必要とされている人に還元していきたい。