どこにいっても通用する人材
たまに「この人はどこへ行っても通用するだろうな」と思わせられる人物に会うことがる。そしてほとんどの場合、そういう人は実際にどこへいっても通用する人なんだと思う。本書で述べられる「他社から引き抜かれる人物」とはこういうタイプの人間なのではと思う。
筆者の言葉を借りれば、どこへ行っても通用する人物、つまり、他社から引き抜かれる人物はみな総じて特殊なビジネス基礎力を備えている。本書ではこうした他社から引き抜かれる特殊なビジネス基礎力について、93のポイントを挙げることで説明している。筆者は他社から引き抜かれるまでのプロセスは主に3段階あるという。
【第1段階】目の前の業務で成果を出す
【第2段階】その成果をまわりの人に知ってもらう
【第3段階】「こいつと一緒に仕事がしたい」と思ってもらう
本書では実際に他社から引き抜かれた経験を持つ人物たちを取り上げながら、ファイルの管理方法から人間関係の構築や飲み会の作法に至るまで、他社から引き抜かれる人に共通してみられる特殊なビジネス基礎力について触れてる。
自分の市場価値を高め、どのような環境でもパフォーマンスを発揮できるようになるためのヒントが数多く紹介されている点で、就活生や今働いている社会人にとって参考になる1冊だ。