この時期になるとボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)関連の記事が良く読まれているようです。
私も今の職場はこのボスキャリで内定を頂いた会社ですので、この時期になると、ふとボスキャリ参加当時を思い出すことがあります。今年は11月17日-19日に開催される予定なんですね。
ボストンキャリアフォーラム 2017 イベント情報 | CFN (CareerForum.Net)
そこで今回は私自身の経験を踏まえ、ボスキャリに臨むための3つの心得について書いてみたいと思います。
心得1. 迷わず参加すべし
まず、留学生の皆さんはボスキャリには可能な限り参加しましょう。私が留学していた当時も、留学生の中で最初に議論になったのが、ボスキャリに参加すべきかどうかでした。
この時期はテスト期間やミッドタームで忙しい時期ですので、渡航だけでなく面接の準備も含めるとかなり忙殺されることになります。また、米国国内からならまだしも、英国やその他欧州諸国からの参加だと交通費や宿泊費もかさみ、財布的にも痛いです。
しかし、それでも留学中に内定を得ておくことはそのあとの研究に専念できるだけでなく、余裕を持ってその後の就活を行うことができます。
さらに、今学んでいることをどのように仕事に活かしていけるのか、何のために留学したのか、5-10年後にどのようなキャリアを描くかなど、忙しい研究生活の中ではゆっくりと考えられなかったこれらの問いに、真剣に向き合える時間を持つことができます。
なので、参加を迷われている方がいるのなら、ぜひ、迷わず参加してほしいと思います。
心得2. 事前準備で8割決まる!手ぶら参加は避けるべし
ボスキャリに限らず、就活は事前準備がすべてだと思います。特に短期決戦のボスキャリは事前準備でその成果は8割決まるといっても過言ではありません。
実際、ボスキャリに参加する最優先事項は、参加前に筆記試験及びSkypeによる1次面接を済ませ、ボスキャリ当日はそのまま2次面接、最終面接で内定をゲットすることです。当日の面接時間は限られているため、いかに事前に面接の枠を確保できるかが重要なのです。本当に優秀な人は、ボスキャリ当日になる前からディナーに招待され、いわゆる「囲い込み」されることもあります。
また、ボスキャリにはwalk-inというその場で履歴書を出して、通過すれば面接まで行けるというキャリアフォーラムならではの特権もあります。事前に面接枠を確保して臨むのと比べ、walk-inはハンデはありますが、それでもリベンジできる機会として使わない手はありません。その際にも、当日walk-inで応募する企業について事前に調べ、面接対策をしておく必要があります。
また、履歴書は余分に20-30枚くらい用意していきましょう。当日に会場でプリントアウトするというのはご法度です。ボストンでもプリントできる場所は限られるので、ぜひ出国前にプリントアウトして、書類系の不備は無いようにしたいところです。
忙しい人への面接対策
忙しくて面接対策がなかなかできないという人もいるかもしれませんが、そんな方でも最低限①汎用的な回答例②企業個別の回答例を準備していくといいと思います。
①汎用的な回答例は、どの企業でも聞かれそうな質問に対する回答です。
例えば、「学生時代頑張ったこと」「人生で最も苦労したこと」「強みや弱み」など、どの企業でもある程度使いまわしできるものを1-2つずつくらい準備しておきます。
②企業個別の回答例は、ずばり志望動機です。その企業を志望する理由は企業研究をしてしっかりと準備していく必要があるでしょう。
心得3. 思いっきり楽しむべし
ボスキャリは3日間という短い間で、学生という特権を使って様々な人と会話できる機会を与えてくれます。これだけ一流企業の人たちと一度にお話しできる機会はそうそうありません。また、今まで知らなかった企業に対して関心を持つきっかけになったり、企業のことについて詳しく知れるようになったりと、帰国してからも就活を続けようと考えている人にとっても良い刺激を受けるはずです。
ぜひ志望企業ではなくても、ブースにいるスタッフにもどんどん話しかけ、業界のこと、企業のことなど沢山情報を得る場にしてほしいと思います。
就活というとseriousな雰囲気になりますが、ボスキャリはどこかお祭りのような雰囲気があります。雰囲気にのまれてしまうのは良くないですが、この雰囲気を楽しみつつ、ボストンのクラムチャウダーも食べ、時間があればハーバード大学やMITなんかも見学して、思いっきり楽しむ期間にするのも悪くないと思います。
せっかく参加するのなら楽しみましょう!
※ボスキャリが終わった後に地獄を見ないように、参加する際には面接の準備だけでなく、学業の方もしっかりキャッチアップできるように準備しておくことも忘れないようにしましょう。