Sekalog

世界の学びログ

漫画「鬼滅の刃」がなぜ面白いのか、完全に個人的感想を徒然なるままに述べてみます。

以前自粛中に読むことをおススメする漫画を紹介しました。

その中でも特に鬼滅の刃が面白いです。ここまでバズった漫画もなかなかないでしょう。古本やレンタルは当然、新刊までも入荷困難が続きました。ワンピースですらそんなことはなかった。あらゆる書店で在庫切れの状態が続いていました。

自分も最初は半信半疑ながら第1巻をTSUTAYAでレンタルして読みはじめ、あまりストーリーが分からないまま(率直に、1巻から展開早すぎじゃね?って思った)に、2巻3巻と続けてレンタルしました。既に貸し出し中でレンタルできないことが多々ありました(笑)

この時は誰が誰なのかあまりよく理解できませんでしたが(笑)、煉獄さんのストーリー(無限列車)あたりから徐々に続きが気になるようになりました。一気に20巻まで読み進め、「ああ、この漫画には人を虜にする何かがあるなあ」と感じるようになりました。

その何かとは何か。それを知るために、ついには20巻レンタルしたにもかかわらず、1~20巻を新刊で大人買いしました。大体1万円弱です。値段よりも、買おうとしたときに近くの書店でまとめ買いができないほどに在庫不足なのに驚いていました。なんとかタイミングを見ていくつかの書店で買い集め、全巻を揃えることに成功しました。
結果としてこの漫画は手元に置いておいて正解だと思いました。あまり漫画は買いませんが、コレクションするのにふさわしい漫画です。

買ったその日から、さっそく1巻からまた読み始めてみました。今度はゆっくりと、細部に気を使いながら。

今度は1回目よりも続きが気になった状態で次巻次巻へとコミックに手が伸びる。これはどうしてだろう?なぜここまではまるのだろう?

いろいろと考えてみましたが、僕が鬼滅の刃を読んではまってしまう理由は大きく3つあると思いました。

圧倒的にポジティブな気持ちになれる。

絶対的善である竈門炭治郎 (かまどたんじろう)。彼はどんな時もあきらめず、目的を果たすために不屈の精神で鬼に立ち向かう。それでいて、人に優しく、曲がったことを嫌い、これだと思うことに猪突猛進します(実際に猪突猛進するのは伊之助ですが)。

こうしたいつも前向きで目標を果たすまで折れることのない不屈の炭治郎を見ながら、人が持つ無限の可能性を感じます。そして極めてポジティブな気持ちになります。漫画を読み終えた後に、「うっし、俺も頑張ろう」という力が自然と湧いてくるのです。この不思議なパワーに僕もですが、多くの読者が引き付けられているのだと思います。

女性のキャラクターが大活躍

鬼滅の刃には沢山の女性キャラクターが出てきます。主人公の竈門炭治郎 (かまどたんじろう)の妹も、物語の中で非常に重要なキャラクターです。週刊少年ジャンプに連載とはいえ、様々な場面で女性のキャラクターが活躍するため、多くの女性ファンからの共感を得ることができたのもこの漫画の魅力・面白さの一つだと思います。

誰でも鬼になり得る

もう一つ、鬼滅の刃が面白い理由は、鬼にあると思います。僕は鬼舞辻無惨 (きぶつじむざん)が割と好きです(笑)。いや無惨だけでなく、何人かの鬼には共感してしまう点が多々あるのです。

鬼滅の刃が多くの読者を引き付ける理由の一つに、鬼がなぜ鬼になってしまったのか、なぜ鬼として生きることを選んでしまったのか、そのエピソードを具体的に、繊細に、描写していることにあると思います。そこには、嫉妬、家族愛、悲しみ、憎しみ等、実に様々な感情をきっかけに鬼となっていく”人間”の姿が読み取れます。
鬼は恐ろしい、悪だというけれども、誰しも自分の置かれた状況下によっては鬼になってしまう可能性があるのです。
つまり、これまで様々なアニメ・漫画で出てくる悪役と違い、鬼がなぜ鬼となってしまったのかを描写することによって、我々も一歩間違えれば「向こう側」にいるかもしれないことを鬼滅の刃は伝えてくれるのです、

ちなみにすべての鬼の元凶である鬼舞辻無惨ですが、彼の「無惨」という意味を調べてみると、一つには「戒律を破って心に少しも恥じるところがないこと」という意味がありますが、他方で「 いたましいこと。あわれなこと。また、そのさま」という意味もあるようです。

人間は赤ちゃんの時には憎悪や悲しみというのはほとんどありません。つまり、こうした気持ちは生きていく中での境遇によって生じてしまいます。こうした痛ましく哀れな環境というのは、本人が選べるものでもありません。このような状況下で自分の弱さに負けてしまった鬼に、私たちはどこかで「共感」する部分もあるのです。

また、最後になりますが、鬼に共感できる部分がありながらも、決して鬼にはならない柱たちの生き様や気持ちの強さ、前向きさにも力を読者に多くの勇気を与えてくれます。

鬼滅の刃 20 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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