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社会人博士課程(国内)にかかる学費と奨学金

以前、社会人博士課程を検討しているということで社会人博士課程がどれぐらいいるのかについて記事を書いたことがあります。

今回は実際に社会人が博士課程に進むために必要となる学費や、社会人でも応募可能な奨学金について書いてみました。

社会人博士課程にかかる学費

社会人とはいえ、博士課程に係る学費というのは通常の学生と変わりません。

ホームページには学費が明記されているので自分の志望する大学のウェブサイトから確認してみるのが良いでしょう。

ここでは、教育工学を研究できる東大と早稲田を参考に、3年間の博士課程でどれぐらいの学費がかかるのか見てみましょう。

国立-東京大学大学院 学際情報学府 博士課程の場合

①入学料 282,000 円(予定額)
②授業料前期分 260,400 円(年額 520,800 円)x 3年 =1,562,400円

3年間 合計 1,844,400円

http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/manage/wp-content/uploads/2019/09/4.R2WbunjinD-1.pdf

私立-早稲田大学 人間科学研究科 博士課程の場合

①930,000円(1年次-入学金込み)

②857,000円(2,3年次)

3年間 合計 1,787,000円

https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2020/06/2021_gakuhi_hakushi.pdf

国立大学の方が学費が安いイメージがあったのですが、単純に上の比較をすると私立の早稲田の方が授業料が安いということになります。これは意外でした。

もちろん、この他にも諸々と費用がかかりますし、研究分野の教授がいるかどうか、ネットワークがあるかどうか、就職やアカポスへの就きやすさなど、環境は大学によって様々ですので、単純に学費だけで判断することはできないかと思います。

社会人でも応募可能な博士課程奨学金

まず大前提として、ここで紹介するのはいわゆる教育ローンのようなものではなく、返済不要の奨学金(給付型)です。

また、海外留学用ではなく、国内の大学院(博士)でも給付される奨学金があるかどうか、調べてみました。

あまり数は多くないのですが、いくつか該当しそうな奨学金を見つけたので紹介します。

公益財団法人東電記念財団

応募資格:

①学業成績、人物ともに優秀であり、心身ともに健康で大学の推薦を受けられる方
②2021年4月1日時点で28歳未満であること。
③日本国内の大学院博士前期課程に在学し、2021年度に博士後期課程に進学を希望する方
④または、博士後期課程1年もしくは2年に在学し、2021年度に進級を予定している方

採択件数:5名程度

助成機関:正規の最短修業年限(3年以内)

助成額: 5万円/月

給付条件:返却義務および将来の進路の制約なし

 https://www.tmf-zaidan.or.jp/application.html

公益財団法人 帝人奨学会 帝人久村奨学金

応募資格: 

①医学・薬学・バイオ学系、理学系、工学系、情報学系等に在籍している学生で次の条件に該当し、学部長又は学科主任教授の推薦を受け、かつ学校推薦を受けた者。
②2019年秋(9月、10月)または2020年4月に国内大学の博士課程に進学することが決定している、または見込まれている者(外国人留学生も可)

採択件数:10名程度

助成額: 6万円/月

給付条件:返却義務および将来の進路の制約なし

https://www.teijin.co.jp/eco/scholarship/scholarship/recruit-hakushi.html

FASID奨学金プログラム

応募資格: 

①地球規模の課題を含む国際開発研究分野

②博士の学位取得を目的とする方。

③日本国籍 (外国籍保有者を除く)。

④博士号取得後は、国際開発関連分野の実務者として働く意思のある方。

採択件数: 3~4名程度

助成額:年額上限 200万円

助成機関:正規の最短修業年限(3年以内)

給付条件:返却義務および将来の進路の制約なし

奨学金は特定分野がねらい目?

社会人博士、特に国内だとなかなか申請対象となる奨学金は少ないかもしれませんが、決して国内の学費も安くはないので少しでも給付を受けたいところです。

調べていて思ったのは、社会人が申請するとなると、

1)社会人の有無問わずに博士課程用の奨学金に手当たり次第に申請する
2)特定の研究分野で助成している奨学金に申請する

というパターンかなって思います。但し1)の場合は募集要項には記載されていないものの、何となく”空気感”で社会人が申し込めないような感じがあると思います。稼いでるなら自費で通え、みたいな。なので、それよりは2)のパターンである特定分野に特化した奨学金を出しているところを狙う方が良いのかもしれません。こういう特定分野の奨学金であれば、社会人/学生を問われるよりも、特定の専門分野で成果が出せそうな研究計画かどうかが奨学金採択の鍵かなあと思うからです。

働きながらでも博士号はとれる

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