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アフリカはデジタル革命を牽引できるのか-Transform Africa Summit 2019に参加して

今年で5回目となるTransform Africa Summitが2019年5月14日~17日にルワンダの首都開催され、90カ国以上の国から、4,000人以上の参加者が来場しました。

Transform Africa SummitはSmart Africaという、ICTの利用を通じてアフリカを知識経済へと導いていくというビジョンを掲げている国際機関が毎年主催している、アフリカ最大級のICTイベントです。

アフリカ各国の大統領や、アフリカ開発銀行総裁アキンウミ・アデシナ氏、世銀の副総裁、国際電気通信連合の総長なども参加する、かなり豪勢なイベントになっています。

特にすごいのが、ルワンダ、ケニア、マリの大統領による1時間のパネルディスカッションに一般参加者でも参加できるプログラムです。例えれば安倍首相、文在寅氏、習近平氏が1時間パネルディスカッションをやっているようなものなので、なかなかアジアでは考えられないイベントだと思います。

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現在のアフリカにおけるブロードバンド普及状況

さて、アフリカはデジタル革命を起こし、持続可能な社会経済的発展を目指していますが、現在のアフリカのブロードバンド普及状況はどれぐらいなのでしょう。

2019年の調査によると、アフリカのインターネット浸透率は37.3%であり、世界全体の平均56.8%と比べると低い浸透率になっています。

World Internet Users Statistics and 2019 World Population Stats

この原因には、例えば

(1)不適正価格

(アフリカ人は平均してブロードバンドとインターネットに平均月間収入の8.5%を使っています。)

(2)アクセス率の低さ

(3)ICT技術を使いこなすスキルの不足、リテラシーの不足

などが挙げられます。

課題解決に向けたSmart Africaの取り組み「The Intra-African corss border project」

アフリカはまだまだ上述したような課題が山積みですが、デジタル革命の牽引を目指すアフリカはSmart AfricaのイニシアティブでThe Intra-African corss border projectというプロジェクトを始動させました。これは海底または地上の光ファイバケーブルを介してすべてのアフリカ諸国を直接に相互接続し、それによって手頃な価格でのブロードバンドへのアクセス、そしてアフリカのテレコムサービスへのアクセスのしやすさを目指す取り組みです。

このプロジェクトはTATA Communications、ギニアのデジタル経済&テレコミュニケーション省、そして多くの民間セクターと連携して実施されており、まずは第1フェーズとして2020年までに光ファイバーを介して7カ国のアフリカ諸国が直接に繋がることを目指しています。

第2フェーズは2021年までにアフリカの10カ国を、そして第4フェーズ、ファイナルフェーズの2025年までにはすべてのアフリカ諸国が光ファイバーによって直接接続するという野心的な目標を掲げています。

 

今回TASに参加して、こうした取り組みももちろんですが、世界中の企業方々から、最新のICTを利用してどのようにアフリカでのビジネス展開を考えているのか、そのビジョンや道筋をお伺いする機会が多くあり、とても貴重な時間で楽しかったです。