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テックキャンプのモデルがエドテックの標準モデルになるのではないかという話

テックキャンプ(TECH CAMP)の優れた2つの特徴

テックキャンプ(TECH CAMP)というサービスをご存知でしょうか?

「人生を変えるプログラミングスクール 」と銘打ち、プログラミングのスクールをオンラインオフラインで展開するサービスです。テックキャンプは受講者が転職するところまでをコミットし、もしスクーリングの後に転職できなければ授業料の返金をするというポリシーまであるという野心的なサービスを提供しています。

テックキャンプを運営する会社divの代表取締役の真子就有氏はマコなり社長としてYoutubeでも大変有名なのでご存知の方も多いと思います。

そんな今話題の社長が創るビジネス、テックキャンプで私自身が非常に面白いなぁと思った授業の仕組みが2つあります。それが、「教科書のアップデート」と「随時質問システム」です。

教科書のアップデート

さすがIT企業だと感心したのが、この教科書のアップデートを自社に取り入れていることです。私もITの勉強をしていた時に経験したこととして、沢山の教材があるにもかかわらず、1冊では特定分野について分かりづらかったりするため、別の教材を使うなど複数の教材を併用しながら学んだりしていました。また、教科書の情報が古かったり、改訂版を出しても別に何が改訂されているのか不明で理解しづらい部分はいつも理解しづらいままとなっていました。

こうした問題解決のために、テックキャンプでは受講者がつまづくポイントを収集し、そのつまづきを解決するために適宜教科書をアップデートしているのです。分かりづらい表現があるなどの指摘やもっと事例が欲しいなどのフィードバックにすぐさま反応して教科書をアップデートさせ、常に顧客満足度を落とさない教材づくりを心掛けています。これは紙の教科書だとなかなか難しいですが、テックキャンプで使用する教材はほぼすべて電子媒体なため可能にするということです。

随時質問システム

また、ITの学習の基本は自学自習だと思いますが、教材を読み進めているうちにふと「これどういう意味だろう?」と疑問に思うことがあったりします。その場ですぐに質問できる人がいれば良いのですが、なかなかそうもいきません。

テックキャンプではこの問題に応えるために、自習している最中に分からないことに直面した場合には、すぐさまスタッフと電話ができ、その場で分かりづらい部分についての解説などを得ることができるそうです。これも素晴らしいモデルだと思います。

オンライン化する教室で標準モデルになり得る

テックキャンプでのモデルを聞いたとき、「これは他の分野にも容易に横展開できる」と感じました。公立学校における教科書の改訂は非常に時間が掛かりますが、予備校や大学授業で扱う教材など、あるいは資格試験系の講座を展開する企業などにおいて、カスタマーエクスペリエンスに基づいて教科書の内容をどんどんアップデートしていくという仕組みは今後ますます必要となってくるのではないでしょうか?

また、ICTが教室に導入されることで、教師の役割はコーチングからファシリテーターになるとよく言われていますが、「ベースは自学自習で分からないことがあればすぐさま教師に質問ができる体制」をオンライン上で可能にするのであれば、もはや物理的な教室の役割もだんだんと小さくなっていくかもしれません。

いずれにせよ、画期的で素晴らしいモデルだと思います。まだまだ横展開できそうな可能性が沢山あると思いますので、考えてみたい(空想に耽りたい)と思います。